アートに興味がある方の中には「デジタルアートを作ってみたい!」という方もいるのではないでしょうか?
デジタルアートはイメージ通り、「デジタルコンピューターを使って生み出されるアート」になり、従来の絵画や彫刻とは違ってアートに動きを表現できるのが大きな特徴です。
でも、いざ自分で作ろうとしても「デジタルアートってどうやって作るの?」となりますよね。
そこで、デジタルアートの作り方の基本として覚えてほしいのがプログラミング言語「Processing(プロセッシング)」です。
この記事では、デジタルアートの作り方の基本「Processing(プロセッシング)」とは何か説明して基本的な使い方をご紹介します。
1、デジタルアートの作り方の基本「Processing」とは?
デジタルアートは先程も軽く説明した通り、「デジタルコンピューターを使って生み出すアート」になります。
アートといえば絵画や彫刻などの芸術作品をイメージしますが、デジタルアートは従来の芸術作品とは違い、
- 人の動きに合わせて変化させることができる(インタラクション)
- 時間の経過に合わせて変化させる
このように、アートに動きを表現できるのがデジタルアートの一番の特徴になります。
そこで、「自分もデジタルアートに挑戦したい!」という方がまず覚えたいのが「Processing(プロセッシング)」です。
デジタルアートを作るうえでProcessingが基本中の基本と言われています。
「Processing」とは?
Processing(プロセッシング)はプログラミング言語の一つで、Javaというプログラミングをベースにしています。
一般的に使われるコンピューターのプログラミング言語と違って、Processingは比較的簡単に覚えられ、世界中で利用されている有名なプログラミング言語になります。
Processingの特徴は、コンピューター上で描いたイラストなどを動かすといった処理が得意で、
- アニメーション
- ビジュアルデザイン
- グラフィックデザイン
- インタラクションデザイン(動きに合わせて変化させる)
といったデジタルアートで一般的に利用されています。
また、ProcessingはWindowsやMac、LinuxといったOSに対応できるので、お使いのパソコンがそのまま利用できます。
2、「Processing」の基本的な使い方
Processingは簡単に覚えられるといっても初めての方には難しいイメージはありますよね。
実はProcessingはオープンソースのプログラム言語で、IED(総合開発環境)として無料ダウンロードできるのです。
こちらにアクセスすると、以下のようなProcessingのTOPページが表示されます。
(引用:Processing)
ダウンロードする方は、画面中央の「Download Processing」をクリックすればダウンロードが始まります。
ダウンロードが始まるとドネーション画面(寄付金)が表示されるので、絶対に寄付しなければならないワケではないですが、オープンソースのツールなので可能な方は率先して寄付しましょう。
ダウンロードが完了したらファイルを展開してからパソコンに移行して起動させ、正常に起動すればエディター画面が開きます。その際、上の画像はすべて英語表記になっていますが、現在のProcessingは日本語対応になっているので安心して使えます。
Processingはチュートリアルで学べる!
Processingが起動して「いざデジタルアートに挑戦!」といっても何から始めたらいいのか分からないですよね。
そこで、Processingではチュートリアル(使用説明書)が用意され、こちらもオープンソースで誰でも利用できます。
こちらにアクセスすると以下のようなチュートリアル画面が表示されます。
(引用:Processing チュートリアル)
- Chapter0:開発環境設定
- Chapter1:プログラミングを始める前に
- Chapter2:図形の描画
- Chapter3:色の表現
- Chapter4:変数と演算
- Chapter5:アニメーション作成に欠かせないsetup()とdraw()
- Chapter6:条件分岐
- Chapter7:繰り返し
- Chapter8:関数
- Chapter9:インタラクション(動きに合わせて変化させる)
- Chapter10:座標変換
- Chapter11:3D図形とカメラ
- Chapter12:配列
- Chapter13:クラス基礎1
- Chapter14:クラス基礎2
- Chapter15:クラス基礎3
以上の全16章(Chapte)のチュートリアルが用意され、それぞれの章で用いられているサンプルプログラムをダウンロードして利用することもできます。
Chapter0から15まで一通り勉強すればある程度のデジタルアートができるようになるので、まずはProcessingの基本を学んでクオリティの高いでデジタルアートに挑戦していきましょう。
3、まとめ
デジタルアートは「デジタルコンピューターを使って生み出すアート」ですが、作り方の基本は「processing(プロセッシング)」になります。ProcessingはJavaというプログラミングをベースにしたプログラミング言語の一つで、通常のプログラム言語と比べると比較的簡単に覚えられます。
ご紹介した通り、Processingはオープンソースのツールとして、無料でダウンロードできるうえに親切なチャートリアルまで用意されています。「デジタルアートに挑戦したい!」という方は、まずは、Processingをダウンロードしてチュートリアルで作り方をしっかり勉強しましょう。